先日レッゴー三匹の正児さんが80歳で亡くなった。
6年前から認知症になって施設に入居されていたらしい。
実を言うと、この正児さんの人生は日本人の平均に近い。
今年の夏に厚労省から発表された、2019年の日本人男性の平均寿命は81.41歳、健康寿命はまだ発表されていないが、おそらく72歳台となるとの見込みだ。
前述のレッゴー三匹正児さんは、健康寿命の平均は上回ったが、平均寿命より少し早くお亡くなりになったわけだ。
これから30年、自分が80歳台となった頃、平均寿命と健康寿命はどれくらいになっているのだろうか?
それは過去からの推移を見れば大凡わかる。
平均寿命は、2004年から2016年までの12年間で2.4歳だけ上昇しているのだから、1年当たり0.2歳、30年後の平均寿命は今年より大体6歳多い87歳くらいだ。
健康寿命も、2004年から2016年までの12年間で、2.6歳上昇しているから、平均寿命と大して変わりが無い。
恐らく30年後の健康寿命も今年より大体6歳多い78歳くらいになるのだろう。
医療の目覚ましい進歩でも無ければ、この予想は大きく外れることはないと思う。
にもかかわらず、昨今は人生100年時代なんて言葉が幅をきかせているのが不思議でならない。
人生100年時代とは、ロンドン・ビジネス・スクールの教授であるリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットが『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』で提唱した言葉で、世界で長寿化が急激に進み、先進国では2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きる「人生100年時代」が到来すると予測し、これまでとは異なる新しい人生設計の必要性を説いていることから来ている。
よく見ればちゃんと書いてあるが、人生100年時代を生きるのは我々の次の世代であって、我々は、人生87年の時代を生きて、78歳には他人の力を借りる人生なのだ。
にもかかわらず、昨今のメディアで頻繁に「人生100年時代」という言葉を見るにつけ、自分の老後資金は100歳まで持つのか?等と不安を感じている人もいる。
来年一杯で会社を辞めて、その後年金が支給される65歳まで手取り月額20万で食い繋いだとしても、私のライフプランシートにおけるシミュレーションでは、30年後も口座はギリギリマイナスになっていない。
80歳代後半までしか生きられない可能性が高く、70歳代後半には自由に動けなくなるのに、我慢して今の会社に残り、再雇用から嘱託を経て65歳まで過ごす人生は幸せなのだろうか?
その一方で、メディアの言葉に踊らされて、「不必要に不安になるべきじゃない」と頭で分かっていても、介護費用は?想定外の大病は?等と考えて一人不安に陥る自分がいる。
どちらが正解か?自分はどう生きたいのか?
正解かどうかわからないが、一人で稼ぐ方を選ぶ日が近付いてきている気がしている。

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