極たまに、自分より上位者が一堂に会するミーティングに参加することがある。
当然正規参加では無く、事務局という名の雑用係としての参加なので、発言する機会など全く無いのだが…
自分に発言を求められないからこそ冷静に観察できるので、彼ら彼女らの発言、思考、行動を良く見聞きしてみると、みな超が付く管理者なのだとわかる。
経営陣の判断・意向を理解し、それらを実現するために最短、最善であろうとし、その為に組織的に動くための分担を明らかにし、スケジュールを引いて、いつまでに、誰が何を成したのか?上手く行かなかったことがあれば、その事象を共有して、対策を徹底的にこうじるのだ。
会議、会議、会議
分担、分担、分担
実行、スケジュール確認、問題確認
共有、共有、共有
会議、会議、会議
を繰り返してビジネスゴール完遂に向けて動き続ける。
各々が統べる組織内にも会議を行い、分担、確認、共有を徹底させ、個人単位でもビジネスゴールへ向かう歯車を回し続けさせる
経営陣が提示したビジネスの設計図を基に、効率良く形にしていく超管理者たる、組織内の上位者たち。
なんと素晴らしい人たちなのだろう。
でも、自分はそう思っていない…
何故か?
今の経営陣は一昔前の超管理者達から選ばれた者だ。
将来の経営陣も今の超管理者達から選ばれるはずだ。
彼らが提示するビジネスの設計図は、どれももっともらしい。
流行りの言葉が散りばめられているけれど、皆がそう思うことしか描いていない
革新的な表現で描かれているが、その中身は誰からも異を唱えられない、保守的と言う以外の何者でもない。
新しい取り組みとされるものは、他社が先駆け、既に市場に出回っているものを指していることが多い。
「今後も市場を支配する」
「あれはウチがやるべきもの」
「競合へのカウンターが必要」
なんてことを言ってはいるが、あと10年もすれば、市場に受け入れられる余地が無くなるかもしれないのに、業界内の地位を如何に守るかということが最優先され、カッコいい言葉に彩られたもっともらしいビジネスの設計図しか描けていない。
世に出ていないもの、前例のないことは極力排除され、やったことのないことやるのであれば外部のコンサルを探す、何かを失うリスクは徹底に低減する。
超管理者たる彼ら彼女らは、失敗のリスクを低減することに長けているが、ただそれだけなのだ。
そんなことを考えていたら、「なるほどな」と思う記事がダイヤモンドオンラインに出ていた。
プリンシプル・コンサルティング・グループ株式会社 代表取締役の秋山進さんと言う人が書いた記事で、タイトルは『賢いトップが組織をダメにしてしまうのはなぜか』というもの、その中に記載されていた『企業で見られる「賢い人」の3タイプ』というのがそれだ。
https://diamond.jp/articles/-/251493
以下のような、企業組織に見られる代表的な賢いトップの3タイプが挙げられている
1.「能吏タイプ」:きわめて優秀な官僚のようなタイプ
2.「革新タイプ」:イノベーター、型破りなタイプ
3.「紐帯タイプ」:人望があり、優秀な人をうまく使って組織の結束を固めるタイプ
その記事の内容によれば、能吏タイプというのは、
「こんがらがったものを魔法のようにさっと整理できる。複雑な状況を一定の基準をもとに瞬時に整理し、あり得る選択肢を複数提示し、適切な評価基準を用いて得られる成果の大きそうなもの、期待値の高いものを選択し、その遂行に向けての体制を作る能力が高い。」
「このタイプの長所は見えているものをうまく整理することにあるから、その思考が社会の時代認識にマッチしている間はよいが、そこが時代に合わなくなるとことごとく判断の的を外すことになる。往々にして社会のパラダイムチェンジに乗り遅れてしまう。」
とされている。
この記事を読んだとき、経営陣や上位者達のいうことに敏感に反応できない理由が分かったような気になった。
うちの会社って「能吏タイプ」しかいない気がする…

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